車の修理で保険は使った方がいいの?自動車保険の適用について解説

修理保険

突然の事故で車の修理が必要になった時、万が一のために加入していた自動車保険を使うか悩む方も多いのではないでしょうか。もしものために加入していますが、修理具合によっては使わない方が良いケースもあるのです。もちろん自動車保険を適用できますが、どうしたら一番損にならないのか気になります。

そこで今回の記事では、車の修理で使う自動車保険の適用について解説しましょう。

車両保険とは

自動車保険の一種である車両保険は、車の事故やトラブルの際に車の損害を補償するものです。車両保険には「一般型」と「限定型」の2つのタイプがあり、事故やトラブルのケースによって分けられます。ここでは、車両保険の2つのタイプを紹介しましょう。

一般型

限定型よりも毎月の支払う保険料は高くなりますが、補償の範囲が広いのが特徴の車両保険です。単独で壁や電柱にぶつけてしまった自損事故でも補償されます。他には、当て逃げによる被害や、盗難、飛び石などのキズも、補償の範囲になるのです。

補償内容は各保険会社によって異なりますが、車を広い範囲で補償してくれるのが一般型になります。

限定型

一般型よりも限定した条件の補償にすることで、支払う保険料をコストカットできます。ただし、保険を有効にするためには何が必要で、何があると安心なのかをしっかりと考えて選びましょう。車両保険をつけたいけれど、予算が限定されている、保険料を節約する目的の方にとっては、最適なタイプになります。

車両保険を使うと保険料が高くなるのはなぜ?

車両保険には等級と言われる制度によって、毎年保険料が決められています。ここでは、保険を使うと高くなるのはなぜなのか、等級について紹介しましょう。

自動車保険の等級制度

自動車保険の保険料は等級制度に基づいて決められています。等級には基本的に1~20までの段階があり、初めて自動車保険を加入する方は6等級からスタートです。これは、事故などで保険を使った場合に等級が下がるため、途中の等級からスタートになります。

1年間無事故で過ごせられたら、等級は1つずつアップしていき、保険料の割引率もアップすることになるのです。逆に事故などで保険を使ってしまうと、1または3等級下がってしまい、年間で支払う保険料がアップしてしまいます。さらに、ペナルティとして、「1年間」もしくは「3年間」下がったままの等級になってしまうのです。

保険を使うと保険料が高くなるのは等級制度で決められているため、保険を使うかをしっかりと考えることが必要になります。

等級が下がると保険料はいくら高くなる?

車両保険は等級によって割引率が異なるため、どれくらい高くなるかは保険証券に記載している等級をもとに調べられます。例えば、割引なしの保険料が10万円だった場合、自分が10等級であれば、無事故なら55,000円になります。しかし、保険を使ってしまうと、7等級になり80,000円支払わなければならなくなるのです。

3年間上がりつづけるため、トータルで75,000円増え、等級によっては大きな差になるケースもあります。
保険を使わなければ、どんどん階級を上げられるので、年間に支払う金額を抑えられるでしょう。

自動車保険を使うかどうかの判断方法

事故で車が故障してしまった場合、自動車保険を使いたいと思っても、「等級が下がりたくない」という気持ちから、保険を使わないと判断をしてしまう方もいるでしょう。しかし、きちんと全体を把握した上で判断しなければ、選択を間違ってしまうことになりかねません。ここでは、自動車保険を使うかどうかを適切に判断できる方法について紹介します。

損害賠償金額を計算する

事故後にすべきことは、まず一体いくら自己負担すべきなのかを知ることが大切です。この「自己負担金額」は、相手や物への損害賠償や、自分の車の修理費用が含まれます。人に対しての損害賠償は自賠責保険の範囲で済むケースもあるため、物への損害賠償と自分の車の修理費を計算する必要があるのです。

壁に追突してしまったなら「壁の修理業者」へ、自分の車の修理費は「修理工場やディーラー」に修理の見積もりをしてもらいます。それによって、自己負担金額がわかれば、保険を使うかどうかの判断材料にすることができるのです。

保険料の上昇分を確認する

自動車保険を使わなければ等級が上がり、使うと等級が下がるため、年間で支払う自動車保険料の差は大きくなります。保険を使った場合は、3等級下がり、なおかつ3年間値上がった状態が継続するので、3年間でどのくらい保険料が上がったのかを確認しましょう。自分が加入している保険会社の方に相談したら、等級が下がった状態の3年分の保険料上昇分を教えてもらえます。

自己負担金額と保険料上昇分を比較する

自己負担金額と保険料の上昇分を比較することで、どちらが安いかわかります。例えば、自己負担金額が30万円でも、3年間の保険料支払い総額が50万円近ければ、自動車保険を適用しない方が、結果として費用を安く済ませることができるのです。このように、比較することで、どちらが損になるのかなどが判断できるようになるのです。

まとめ

自動車保険を車の修理費に使うか悩むところですが、きちんと判断をしなければ、大きな負担になってしまうことになりかねないのです。保険を使って損にならないようにするためには、「自己負担金額の把握」「保険料の上昇分の確認」が必要で、比較することで将来的に損か得かがわかるでしょう。車の修理費をできるだけ安くしたいからと保険を使うのは、デメリットになる可能性があるので注意が必要です。

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